脱毛中は、化粧水や美容液、乳液、クリームなどを使って、
普段どおりに肌のケアをしている方が多いのではないでしょうか。
しかし実は脱毛中は普段よりも入念にケアする必要があります。
なぜ念入りな保湿が必要なのかご紹介します。
☆脱毛中の肌は乾燥しやすい状態
医療レーザー脱毛や光脱毛では、毛のメラニンに反応して発熱するレーザーを照射します。そのときに発生した熱によって肌が乾燥しやすくなるのです。そのため、脱毛中は普段よりも入念な保湿ケアが必要です。
☆脱毛中における保湿の重要性
肌が乾燥すると、少しの刺激で肌トラブルが起こるようになったり、カサつくようになったりします。また皮膚が硬くなることで毛が抜けにくくなり、脱毛効果が落ちてしまうのです。さらに肌が乾燥すると肌の表面にある角質が厚くなり、ムダ毛が皮膚の下に埋まる「埋もれ毛」のリスクも高まります。
このように脱毛中の肌トラブルや脱毛効果の低下を防ぐために、入念な保湿ケアが必要なのです。
☆脱毛後の肌ケアはどうしたらいい?
保湿ケアの方法は部位によって少し異なります。
それぞれの保湿方法を見ていきましょう。
・顔全体
顔の皮膚は、身体の皮膚と比べてデリケートなため、より入念な保湿ケアが必要です。保湿ケアの前に顔に傷がついていないか確認しましょう。傷があると、照射を断られる可能性があります。また、照射後のデリケートな肌に爪を立てると、肌荒れが起こる恐れもあるでしょう。
保湿ケアでは、化粧水や美容液で水分を補給してから乳液やクリームで油分を補給してください。それでも乾燥を感じる場合は、保湿パックを試してみましょう。肌により多くの水分を与えられるため、肌がもちもちになります。ただし、所定の時間より長く使用すると肌に負担がかかるため注意しましょう。
・ボディー
胸やお腹、背中などは衣類との摩擦でダメージを受けやすい部位です。脱毛前後は、化粧水や美容液、乳液、クリームなどで十分に保湿しましょう。また、肌触りがいい素材の服を着ることも大切です。
顔はもちろんのこと、腕や脚は、紫外線にさらされやすいため、日焼け止めクリームを塗ることも忘れないでください。特に、脱毛の施術を受けたところは乾燥しやすいため、より入念な保湿ケアと紫外線対策が必要です。
・デリケートゾーン
VIOラインのデリケートゾーンの肌は敏感なため、低刺激の化粧水や美容液、乳液、クリームなどで保湿しましょう。ただし、乳液やクリームは少なめに塗ることが大切です。デリケートゾーンは太い毛が密集しており蒸れやすいため、油分が酸化して炎症が起こる恐れがあります。デリケートゾーンに炎症が起こると、かゆみや痛みが現れるため注意が必要です。
☆保湿以外で注意するべきこと
○施術当日は運動や飲酒、入浴を控える
脱毛後は、運動や飲酒、入浴など身体を温める行為を避けてください。脱毛後に赤みやほてりが起きた場合、身体を温めると症状が長引く可能性があります。脱毛の施術を受けた日は、ぬるめのシャワーを浴びましょう。また、軽い運動であれば問題ありませんが、汗をたくさんかくような激しい運動は避けることが大切です。
○脱毛箇所を摩擦しない
脱毛の施術を受けた箇所は、とてもデリケートな状態です。身体を洗うときにゴシゴシとこすると、赤みやかゆみ、乾燥などの症状が現れる可能性があります。石けんやソープを十分に泡立てて、肌の上に転がすように洗いましょう。
○施術後にムダ毛が気になる場合は電気シェーバーで優しく剃る
脱毛の施術は、定期的に受けることが必要です。初回の脱毛後は、約2~3週間でムダ毛が抜け落ちます。それまで待てない場合は、電気シェーバーで優しく剃りましょう。毛抜きで抜くと、次の施術の効果を得られなくなる可能性があります。また、カミソリは角質を削ぎ落してしまい、肌の乾燥を招くためおすすめできません。
○脱毛箇所の日焼けに注意する
脱毛の施術を受けたところは、他の部位と比べて日焼けしやすくなります。少しの紫外線で日焼けする恐れがあるため、十分に紫外線対策をしましょう。日焼けの色は、毛根の色と同じメラニンによるものです。日焼けしたところにレーザーを照射すると、肌のメラニンにも反応してやけどを負う可能性があるため、基本的に照射できません。
日焼けが改善するまで次の施術を受けられなくなるため注意が必要です。日焼け止めクリームを塗るだけではなく、日傘や帽子、アームカバーなどさまざまなグッズを用いて入念に対策しましょう。
○脱毛箇所を刺激しない
脱毛の施術を受けたところは、とてもデリケートな状態のため、ひっかいたり服で締め付けたりしないことが大切です。施術後に乾燥すると、赤みや痒みが伴います。
☆脱毛後のケアを怠るとどうなるの?
○シワになりやすくなってしまう
脱毛後の肌ケアを怠ると肌が乾燥します。肌表面がカサつくことで、細かいちりめんジワや線状のシワができやすくなるのです。そのまま放置すると、シワ同士が繋がることで、とても目立つ大きなシワになる場合もあります。
○肌そのものが乾燥、敏感肌になってしまう
肌は、うるおい成分がたっぷりと含まれた角質層よって刺激から守られています。保湿不足は角質層に含まれる保湿成分の減少を招くため、乾燥肌や敏感肌になってしまうのです。肌がカサつきやすくなったり、ちょっとした刺激で赤くなったりするようになります。大きな肌トラブルが起きているところへは脱毛のレーザーを照射できないため、今後の脱毛スケジュールにも支障をきたす可能性があります。
【まとめ】
脱毛後は適切な肌ケアを心がけましょう。肌の乾燥を防ぎ、健やかな肌をキープすることで、脱毛の効果をしっかり得られるようになります。逆に保湿不足は肌の乾燥を招き、脱毛の効果が低下したり、肌トラブルが起こりやすくなったりします。理想的な形で脱毛するためにも、脱毛期間中や脱毛後の適切な肌ケアを意識しましょう。