顔にできるニキビとは違い、背中ニキビは自分では気づきにくいものです。
そのため、知らないうちに悪化してしまうケースも少なくありません。
跡を残さないためにも、原因をふまえた予防や対処が必要です。
背中ニキビの原因や症状についてご紹介します。
【背中ニキビについて】
背中ニキビとは、その名のとおり背中にできるニキビのことをいいます。思春期のニキビは顔に多くみられますが、背中ニキビは年齢や性別に関係なく現れるのが特徴です。
背中ニキビの発生には生活習慣も関係すると考えられており、スキンケアを見直しただけでは治りにくい一面も持っています。背中は意識しなければ視界に入らない部位であり、ケアがおろそかになりがちなことも悪化につながる要因になります。
【背中ニキビが悪化すると】
背中ニキビのできはじめは、角質や皮脂が毛穴に詰まって黄白色に盛り上がったものがみられます。症状が進行すると、炎症を起こして痛みを感じたり、詰まった皮脂が酸化して黒くなったりします。
さらに悪化すると、炎症を起こしたニキビが化膿して膿(うみ)がたまることもあります。悪化によってニキビの跡が残りやすくなるため、早めに対処することが重要です。
【背中ニキビの原因】
■皮脂や汗
とくに暑い季節は、皮脂や汗の分泌がさかんになるため、汗をよく吸い取る下着を選ぶことが大切です。また、1日に1回を目安に背中を洗って、清潔な状態を保ちたいところ。洗うときは、よく泡立ててやさしくなでるような力加減を心がけ、すすぎ残しがないようにていねいに洗い流しましょう。
■不規則な生活
生活リズムの乱れが体に影響し、肌の生まれ変わりのリズムが乱れてニキビができやすくなることが考えられます。夜ふかしや朝寝坊を控えて、規則正しい生活を送りましょう。
■睡眠不足
睡眠も背中ニキビに深く関係すると考えられています。皮膚の修復・再生をスムーズにおこなうためにも、質のよい睡眠を十分にとることを心がけましょう。朝起きて朝日を浴びることや、適度な運動を取り入れることも自然な眠りにつながります。
■食生活の乱れ
食事からの栄養が偏ったり不足したりすると、背中ニキビの発生や悪化を招くことがあります。健やかな肌を育てるためにも、栄養バランスのとれた食事を意識してとることが大切です。なかでも、背中ニキビの予防・改善に役立つと考えられている「ビタミン」は、積極的にとるとよいでしょう。
■ストレス
ストレス自体が皮膚の免疫力を低下させ、ニキビの炎症が強くなったり、ストレスにより皮膚の再生力が低下したりします。また、ストレスの現れとして、ニキビを無意識にいじってしまったり、睡眠不足になったりして、背中ニキビの悪化に影響を与えることがあります。気分転換をしたりゆっくり休んだりすることで、ストレスと上手に付き合いましょう。
■肌の乾燥
顔に比べて、体の保湿はおろそかになりがちですが、肌の乾燥も背中ニキビの要因となるため十分な保湿をおこないます。スキンケアアイテムは、低刺激性で、保湿力のあるものがおすすめです。
【背中ニキビのケア・改善方法】
軽いニキビ跡であれば、背中ニキビの症状が落ち着くとともに少しずつおさまっていきます。なかなか改善されない場合は、完治は難しいものの、ケミカルピーリングやレーザー、皮膚再生の針を用いた治療で目立ちにくくさせることもあります。
【まとめ】
背中にできるニキビは顔にできるニキビと同じく、ストレスや遺伝、生活習慣の乱れが原因で発生してしまいます。背中ニキビは生活習慣を改善しなければ、治りません。
日頃から入浴方法に気をつけ、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
自宅でのセルフケアでも効果がない場合は、エステサロンでは、ピーリング やイオン導入など背中ニキビに効果的な施術も行っていますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。