脇毛(ワキ毛)やすね毛など美意識において必要のない体毛は、ムダ毛と言われています。
では、そもそもなぜ人間の体には体毛が生えているのでしょうか?
見た目の印象がダウンするだけでなく、イヤなニオイの元とも言われている「ムダ毛」は、ちょっと困った存在ですよね。
でもそんなムダ毛にも、ちゃんと生えてくる意味があります。
そこで、ムダ毛の役割やその仕組みについて見ていきましょう。
【体毛はなぜはえる?】
人間に体毛がある理由は、人間の全身が毛に覆われていた時代にまで遡ります。
・服を着る習慣がなかった時代の「体温維持」
・外界からの刺激を和らげる「クッション」的役割
進化と共に着るようになった服で体を守るようになったことで、体毛で覆われる必要が少なくなったため、限られた部分に生えている体毛が目立つようになったと言われています。
【体毛の役割】
■脇
ワキの皮膚は薄いので、他の部分より毛を集中させて守る必要があったといわれています。また、脇毛(ワキ毛)には腕を動かす時におこる摩擦を軽減する役目や、フェロモンを分泌する役割があるともいわれています。
■指毛、すね毛、腕毛
指毛やすね毛、腕毛は、人目につきやすい箇所だけに、ムダ毛の中でもちょっと気になる部分ですよね。人間の体には毛穴の他にも汗腺という小さな穴が無数に存在しており、汗をかくことで体温を調節しています。肌を洋服で守る文化がなかった時代、そんな無数の穴が無防備な状態では、すぐに細菌が侵入する恐れがあったため、そういった外からの直接的な刺激や紫外線などから、毛が守ってくれるという効果があったと言われています。
【どうしてムダ毛は処理しても生えてくるの?】
何故、ムダ毛は処理を繰り返してもまた生えてきてしまうのでしょうか? 実は、毛の発生源である毛母細胞は、毛細血管から栄養素を取りこみ、分裂を繰り返して成長し、体毛となります。つまりこの毛母細胞がなくならない限り、ムダ毛は生えてきてしまうのです。
では、体毛はどれぐらいの周期で生えてくるのでしょうか? 個人差はありますが、一度抜けた毛が新しく生えるのには、1日0.2~0.4mm伸び、成長するには約3か月かかります。体毛の場所や気候によって生える周期は若干変わりますが、ムダ毛処理の際はこの周期に合わせて行うのがよいと言われています。
【まとめ】
体の一部であるムダ毛にはずっと昔から私たちの体を守るという大切な役割がありました。しかし、現在は空調設備や衣類が充実し、ムダ毛に頼らなくても快適に体調を管理できる環境が出来上がっています。
その流れから、いつも綺麗でありたい、美しくありたいと願うあなた達の体を守ってくれたムダ毛が文字通り「ムダ」という考え方が生まれてきました。
いつもつるすべ肌でいたい! と願う気持ちを叶える脱毛は、これからさらに男女共に当然の「身だしなみ」として変わっていくでしょう。